こんにちは!Kick Timesキュレーターの能見です。
最近の楽しみは美味しいチョコレートを探すことになりつつあります。
相変わらず甘いものばかり食べて、たまーに1週間で7、8キロくらいの減量をするという恐ろしい生活をしています。
日頃から気をつけないとダメですね。
やっと先日映画『暁に祈れ』を見に行くことができました。
もう都内でもやってる劇場も少ないし、朝からやってないのでなかなかタイミング合わなくて大変でした。
今回は私の個人的な映画を見た感想なので、夏休みの子供の宿題くらいの感じで見てやってください。
イギリス人青年が、タイでムエタイをするも薬に溺れてしまう。
そして捕まり過酷なタイの刑務所の中でムエタイを通じて沢山のことを考え、感じ生き抜くという物語。
R15指定。過激な表現が苦手な方にはオススメしません!
カンヌ国際映画祭で話題になった映画として注目を浴びています。
タイの刑務所の本当に過酷なところを隠すことなく表現しているところに注目してほしいですね。
殺人やレイプ、暴力、賭け事、薬は当たり前です。
絶対にタイで捕まれないなと感じると思いますよ(笑)
そして本格的なムエタイの表現。
主人公は経験者ではあるがとてつもなく強いという訳ではないところがポイントだと思います。
そして英語には翻訳がつきますが、タイ語には翻訳がつきません(笑)
これがまたリアリティに迫り、表現を強く表しています。
タイ語が理解できると言ってることと字幕違うじゃんと思う部分もありますが、そこはご愛嬌で!
主人公はムエタイではなく、ボクシングをかじった俳優さんなんでしょうか。
ミットを打ってるシーンなどがあるのでですが、さすがにちょっと試合に勝つには厳しいかな・・・。と。
あんまりイケメン俳優を選ばずにもう少しだけムエタイをしたことのある俳優さんをチョイスして欲しかったですね。
そのため試合のシーンはアングルやカメラワークでごまかしている部分があるのだけが残念でした。
ストーリーは本当に真に迫った面白いものだっと私は感じました。
個人的にここが最高と思ったのが、コーチ役がソムラック・カムシンだったところですね。
ソムラック・カムシンといえば、タイで最も有名なムエタイ選手の一人ですね。
ボクシングのオリンピックで初めて金メダルをタイにもたらした人物であり、ムエタイの強さも尋常ではなく、芸能活動もしている。そしてムエタイの神様、センチャイの師匠としても有名ですね。
下調べしていなかったので登場した時にはびっくりでした!
ワイクルーやタイのお守りであるタトゥー等、タイの文化もすごく上手に表現されていました。
タイ人の国民性、薬の怖さ、刑務所のしきたりなどかなり本格的な怖いところが見れます。
周りのお客さんは絶対にムエタイとかしたことが無さそうな方ばかりでしたが、こういったもので注目されるのはとても大切なことだと思います。
絵を描いてくれる人がいれば私がムエタイの漫画の脚本をずっと書きたいと思っています!
絶対にデートには向いていないと思いますが、是非ムエタイに関わるお仕事をされている方には絶対に見てほしい作品であると思います。
ムエタイは奥が深いですね。
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