目次
このページの総論
・迷ったら「10〜12オンス・マジックテープ式・合皮」が最初の1組として無難です
・買う前に、通うジムの貸出や決まりごとを確認しましょう
・見るのはオンス(重さ)・留め具・素材・使い道の4つです
・スパーリング用や本革は、必要になってから買い足せば大丈夫です
まえがき
こんにちは!Kick Timesキュレーターの能見です。
「グローブを買おうと思ったけれど、オンスって何?」「ジムで借りられるなら、買わなくていい?」。調べるほど情報が増えて、かえって迷ってしまいますよね。
でも、グローブ選びで見るところは多くありません。重さ(オンス)、留め具、素材、そして「何の練習に使うか」。この4つです。
この記事では、まず迷ったときの無難な1組をお伝えします。そのあとで選ぶ基準を整理し、目的別に5つのタイプを紹介します。
特定の商品名ではなく「タイプと仕様」で選べるようになるのが、この記事のゴールです。
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最初の1組で迷ったら、10〜12オンス、マジックテープ式、合皮(合成皮革)のグローブを選んでください。
初心者にはマジックテープ式がおすすめとされています。ひとりで着け外しできるからです。初心者は10〜12オンス1本で始め、ミット打ちとサンドバッグを丁寧にやれば十分という考え方もあります。合皮は価格が手ごろで手入れも簡単なので、最初の一歩に向いています。
ただし、ジムによって「これを使ってね」という決まりがある場合もあります。購入前に、次の見出しの確認だけはしておきましょう。
買う前に、ジムで確認したいこと
まず大前提です。多くのキックボクシングジムでは、グローブを無料で貸し出しています。つまり、入会した日に慌てて買う必要はありません。
とはいえ、買う人が多いのも事実です。自分のグローブがあると気分が上がりますし、手に馴染んでくる良さもあります。貸出品は大勢が使うので、においが気になることもあります。
買うと決めたら、トレーナーにこの3つを聞いてみてください。
・ミット打ちやサンドバッグで、何オンスを使うことが多いか
・スパーリング(相手とやる実戦形式の練習)のとき、自分のグローブでいいのか、ジム指定なのか
・おすすめの留め具や、使ってはいけないタイプはあるか
スパーリング用のグローブは、ルールがジムごとに違うため、買う前に所属ジムへ確認するよう勧める解説もあります。いちばん確実な買い方は、通うジムのトレーナーに聞いてから買うことです。
ジムで指導していても、「先に買ってしまって、サイズや種類がジムの方針と合わなかった」という相談は珍しくありません。聞くだけなら無料です。気軽に聞いてみてくださいね。
オンスは「重さ=クッションの厚さ」と考える
オンスは重さの単位です。1オンスは約28グラムで、キックボクシングでは主に8〜16オンスが使われます。たとえば10オンスは約283グラム、16オンスは約454グラムです(片手の目安)。
数字が大きいほど、中の詰め物が多く、グローブも大きくなります。クッション性が増して拳や相手へのダメージは和らぎますが、重くなるぶん腕への負担も増えます。
初心者向けの目安は、情報源によって少し幅があります。8〜10オンスを勧める解説もあれば、10〜12オンスを勧める解説もあります。どれも間違いではなく、体格や練習内容で変わるからです。
私の見方はこうです。オンスが大きいほど安全ですが、重くて疲れやすくなるので、初心者が「大は小を兼ねる」で選ぶのはおすすめしません。重いグローブだと疲れてガードが下がったり、手打ちになったりしがちだからです。
スパーリングについては、14〜16オンスが一般的です。ただし最初からやる必要はなく、ミット打ちとサンドバッグだけでも十分な練習になります。スパーリング用は、必要になったときに買い足せば間に合います。
留め具と素材で、使い勝手と寿命が変わる
留め具は、大きく「マジックテープ式」と「紐(レースアップ)式」の2種類です。
紐式は、プロの公式戦でも使われますが、ひとりで結ぶのが難しく、誰かの手伝いが必要です。そのぶんズレにくい良さはありますが、練習の合間に着け外しする初心者には、マジックテープ式のほうが扱いやすいでしょう。
素材は、本革と合皮の2択です。本革は耐久性が高く手に馴染みますが値段は高め。合皮は安価でお手入れが簡単とされています。
合皮の寿命については、週1〜2回の練習で2〜3年ほどで劣化が目立ってくるという経験者の見方もあります。長く使える本革が結果的に安く済むこともありますが、続くかどうかわからないうちは合皮で十分です。
価格は、合皮なら数千円台から、本革は1万円台以上になることも多いです。ただし幅が広いので、買う時点の販売ページで確認してください。
もうひとつ大事なのが手入れです。グローブの中は密閉されていて汗がこもりやすく、湿気がにおいの原因になります。使ったら口を大きく開けて、風通しのいい場所で乾かしましょう。直射日光は革を傷める可能性があるため、なるべく避けます。
トレーナー目線:失敗を減らす3つのチェック
ここからは、指導する立場から見た「失敗しにくい買い方」です。
1つ目は、バンテージ(拳と手首を保護する布)を巻いた状態で試着することです。バンテージを巻くと拳が膨らむので、グローブがきつくなります。素手でちょうどよくても、巻いたら入りにくいことがあります。
2つ目は、指先と手首です。指先が窮屈すぎず、手首のマジックテープでしっかり留められるかを見てください。パンチを打つたびに手首がグラつくなら、サイズや形が合っていないサインです。
3つ目は、「全部を1組でまかなおうとしない」ことです。ミット打ち用と、スパーリング用は目的が違います。まずは練習の中心になるものを1組、それで十分です。
なお、拳や手首に痛みが出たときは、グローブのせいと決めつけず、無理をせず専門の医療機関に相談してください。
目的別のおすすめタイプ
ここからは、使い道別に5つのタイプを紹介します。特定の商品ではなく、仕様で選ぶための目安です。
タイプ1:8オンス・マジックテープ式(フォームを丁寧に覚えたい人)
軽めで取り回しやすく、パンチを打つ感覚をつかみやすいタイプです。初心者・フォーム重視なら8〜10オンスを勧める解説もあります。
注意点は、同じ8オンスでもメーカーで内側の広さが違うことです。手が大きい男性だと窮屈に感じる場合があります。バンテージを巻いて試着できるなら、必ず試してください。
タイプ2:12オンス・マジックテープ式(ミットもサンドバッグも1組で)
「1組で何でもやりたい」人の定番です。クッションと取り回しのバランスがよく、フィットネス目的の方にも選びやすい重さです。
フィットネス目的なら、まず10〜12オンスから考えると選びやすいという解説もあります。体格がしっかりした男性や、手首の安定感を重視したい方に向いています。
タイプ3:14〜16オンス・マジックテープ式(スパーリングをする人)
対人練習をするようになったら、このタイプです。スパーリングでは、14〜16オンスが使われることがあります。厚いクッションで、自分も相手も守れます。
ただし、ジムが指定のグローブを持っていたり、貸出品を使うルールだったりする場合があります。買うのは、必ずトレーナーに確認してからにしましょう。
タイプ4:パンチンググローブ(親指付き・自宅やフィットネス用)
パンチンググローブは、重さではなくS・M・Lのサイズで分かれる練習用グローブです。親指が出る形で、試合には使えません。
手の内側が薄くて当たりの感覚はつかみやすい反面、スパーリングでは使えないとされています。サンドバッグやミット打ちを一人でやる方向けで、ジムで何を使うか確認してから選んでください。
タイプ5:本革・10〜12オンス・マジックテープ式(長く使いたい人)
続ける意思が固まっていて、週に何回も通う人に向いたタイプです。練習頻度が高い人は本革、頻度が低い人は合皮という考え方もあります。
値段は上がりますが、手に馴染みやすく型崩れしにくい傾向があります。最初の1組としては少し贅沢なので、合皮で慣れたあとの買い替えにもちょうどいいタイプです。
あとがき
ここまでのポイントをまとめます。
・迷ったら「10〜12オンス・マジックテープ式・合皮」
・買う前に、ジムの貸出や指定を確認
・オンスは「重いほど安全、でも重いほど疲れる」
・スパーリング用や本革は、必要になってから
・試着はバンテージを巻いて、使ったらしっかり乾かす
グローブは、練習のモチベーションを上げてくれる道具です。でも、焦って完璧な1組を探す必要はありません。まずは貸出品で慣れて、トレーナーに相談しながら、自分の練習に合うタイプを選んでください。
あなたの最初の1組が、気持ちよく続けられる相棒になりますように。
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