エルボーパッド・ニーパッドは必要?中級者がスパー前に確認したい選び方

文:NOMI

エルボーパッド・ニーパッドは必要?中級者がスパー前に確認したい選び方

このページの総論

・ニーパッドは、膝を使うスパーリングや首相撲の練習に参加するなら、ほぼ必須です

・エルボーパッドは、肘を使う練習が実際にある人だけで十分です

・買う前に、ジムの規定と貸出の有無を必ず確認しましょう

・選ぶ基準は、ズレにくさ・サイズ・薄さ・お手入れのしやすさです

まえがき

こんにちは!Kick Timesキュレーターの能見です。

グローブ、バンテージ、レガースと揃えて、スパーリングも始まった。そんな中級者の方が、次に悩むのがエルボーパッドとニーパッドではないでしょうか。

「周りは付けているけれど、自分にも必要なの?」「肘は使わないのに、買って無駄にならない?」といった声は、ジムでよく耳にします。

しかも、検索するとサバゲーやスケボー向けの商品も大量に並びます。楽天のエルボー&ニーパッド一覧にも、サバゲー・スケボー・登山向けの商品が混ざっています。格闘技向けとの違いも分かりにくいところです。

この記事では、必要かどうかの判断基準と、タイプ別の選び方をお伝えします。商品そのものの優劣ではなく、「どんな仕様をどう選ぶか」に絞って解説します。

結論:迷ったらこれ

結論から言います。膝を使うスパーリングや首相撲の練習があるなら、ニーパッドを先に買います。エルボーパッドは、肘を使う練習が実際にある人だけで十分です。

迷ったときに一番無難なのは、次の組み合わせです。

・ニーパッド:薄型で伸縮性があり、ずれにくいもの

・エルボーパッド:必要になってから、マジックテープで調整できる左右ペアのもの

ニーパッドは、自分の膝のためというより、練習相手を守る道具です。まずはここから揃えると失敗しにくいです。

必要かどうかは「3つの質問」で決まります

「必要?」と聞かれたら、私は次の3つを確認します。

1つ目は、通っているジムのスパーリング規定と、貸出があるかどうかです。ジムごとにルールはかなり違います。

たとえば、スパーリングで顔面への膝を禁止し、膝パッドがない人はボディへの膝も禁止にしているサークルがあります。「ニーガード(膝を使う場合)」と持ち物を分けて示している団体もあります。まず受付やトレーナーに聞くのが最短です。

2つ目は、練習内容です。膝を使うか、首相撲があるか、肘を使う練習があるかで必要なものが変わります。

肘打ちの扱いも団体次第です。K-1では肘打ちが禁止されています。一方、キックボクシングでは、ランカー以上で肘ありになることが多いとされています。団体によっては首相撲やヒジ・ヒザを認めないルールもあります。目指す試合のルールが「肘なし」なら、エルボーパッドの優先度は下がります。

3つ目は、練習相手です。パッドは自分を守る道具である前に、相手を守る道具でもあります。

膝当てをしていない相手とのマススパーリングは、なるべく避けるのがよいという意見もあります。ニーガードをしていても、生膝を蹴ると痛く、骨折の可能性もあるそうです。お互いに付けて初めて、安心して技を出せます。

ニーパッドの選び方:ズレにくさとサイズが最優先

膝を使う練習をするなら、ニーパッドは必須に近い道具です。膝と膝がぶつかって、思いがけないケガをすることがあります。蹴る側だけでなく、受ける側にも起こります。

タイプは大きく2つあります。

ひとつは、筒状の伸縮素材でパッドが入った「スリーブ型」です。かぶるだけで着けられ、薄くて動きやすいのが特徴です。もうひとつは、マジックテープやストラップで留める「調整型」です。サイズを微調整しやすく、緩んできたら締め直せます。

中級者に一番大事なのは、厚みよりも「動いてもズレないこと」と「サイズが合っていること」です。スパーリング中にズレると、集中が切れるだけでなく、膝の位置が守れなくなります。

サイズは、膝上の太さを測って対応表と見比べましょう。伸縮タイプは使ううちに伸びてくるので、迷ったら小さめを選ぶという考え方もあります。スノボやバレーボール用の膝当ては、ストレッチが効いて安く、耐久も十分だと勧める声もあります。ただし、ジムによっては使えるものに規定があるかもしれません。購入前に確認してください。

レガースとの相性も大事な視点です。ニーパッドが大きいと、レガースを着けたときに邪魔になることがあります。レガースを着けたまま動くので、すねの上端と干渉しない薄型のほうが扱いやすいです。持ち運びも楽になります。

なお、スパーリング用のレガースやグローブ選びは別の記事が詳しいので、ここでは膝まわりに絞ります。

エルボーパッドの選び方:肘を使う練習があるかで決める

エルボーパッドの役割は2つです。ひとつは、肘打ちの練習で相手を守ること。もうひとつは、相手の蹴りなどを肘で受けたときのケガを防ぐことです。スパーリングで肘打ちをする際に使い、蹴りを肘に受けたときの保護も兼ねる防具として紹介されています。

ムエタイ系の解説では、素手の肘や前腕でのスパーリングは避け、パッドや大きなグローブを使うよう勧められています。ですから、肘を使う練習が実際にある人にとっては、エルボーパッドは「あると安心」ではなく「ないと練習が進まない」道具です。

逆に、肘なしルールで、練習でも肘を使わないなら、今すぐ買う必要はありません。必要になってから買って十分間に合います。

仕様の見方も押さえておきましょう。

・パッド素材:EVA(クッション性のある発泡素材)が使われている商品があります。パッド10mm厚で、肘にフィットするよう曲線を付けたタイプもあります。

・生地と留め方:綿100%でマジックテープ調整、ネットに入れて洗濯できるタイプがあります。面ファスナー留めで、S・M・Lのサイズ展開があるタイプもあります。

・長さ:パッドが小さいと肘の先端しか守れません。パッド寸法と総丈を確認しましょう。

選ぶ基準は、肘をしっかり覆えて、曲げ伸ばしでズレないことです。伸縮するスリーブ型は着けやすく、調整型は締め具合を変えられます。肘まわりの太さが合うかを、商品ページのサイズ表で必ず確認してください。

買う前に知っておきたい注意点

まず、サバゲー用や工事用の商品と格闘技用は、目的が違います。

サバゲー用などには、硬い樹脂のシェルがついた商品が多くあります。動きやすさや耐久性は優れていても、スパーリング中に相手の体へ当たると、逆に危ない場合があります。ジムによっては使用不可のこともあるので、まず確認しましょう。

次に、お手入れです。パッドは汗でかなり湿ります。洗濯機で洗えるか、乾きやすい素材かを見ておくと、清潔に使い続けられます。ジムの共用部分で他人と使い回すのは、衛生面からもおすすめしません。

三つ目に、価格について。数千円台から選べることが多く、機能や素材で幅があります。値段より「ズレない」「サイズが合う」「ジムの規定に合う」を優先してください。

最後に、痛みについてです。膝や肘に痛みや違和感があるときは、パッドで解決しようとせず、整形外科などの専門医に相談してください。パッドはぶつかったときの衝撃をやわらげる道具で、痛みの原因そのものを何とかする道具ではありません。

あとがき

ここまでのポイントを整理します。ニーパッドは、膝を使うスパーリングや首相撲の練習があれば優先して買います。エルボーパッドは、肘を使う練習が実際にあるときに揃えます。

購入前には、ジムの規定と貸出の有無を確認しましょう。仕様は、薄さ、ズレにくさ、サイズ、お手入れのしやすさで選んでください。

パッドは、自分を守りつつ、安心して技を出し合うための共通の道具です。安心して練習できる環境を整えて、中級者としての次の一歩を踏み出してください。

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Kick Times 編集長。 プロムエタイ選手として日本とタイで試合を重ね、現在は格闘技のトレーナーをしながら業界初の格闘技コンサルタントとして活躍中。 NO KICK NO LIFEやLumpineeBoxingStadium of Japan認定レフリーとしても活躍。 女性の為のキックボクシングプログラム・Beauty Kick Projectディレクター。 特技はWEB制作で、趣味はカフェ巡り。

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