目次
このページの総論
・自宅練習で最初に買うのは「マット」「縄跳び」「バンテージ」の3点が無難です
・グローブは、打つ物(サンドバッグなど)を用意してからで間に合います
・選ぶ基準は、マットは厚さ、縄跳びは素材と長さ、バンテージは長さとタイプです
・ミット打ちや対人練習は自宅ではやらず、ジムで指導を受けましょう
まえがき
こんにちは!Kick Timesキュレーターの能見です。
「キックボクシングを自宅で始めたいけれど、道具は何を買えばいいの?」と迷っていませんか。検索すると、グローブ、レガース、サンドバッグ、ミットと、いろいろな道具が出てきます。全部そろえたら、いくらかかるのか不安になりますよね。
実は、自宅練習なら最初から全部そろえる必要はありません。やることに合わせて、必要なものだけを順番に買えば十分です。
この記事では、超初心者の方が自宅で練習を始めるときの道具を、「何から買うか」と「どう選ぶか」に分けて解説します。オンス(グローブの重さの単位)や、バンテージ(拳と手首に巻く布)といった用語も、できるだけ噛み砕いて説明しますね。
なお、練習メニューやサンドバッグの選び方は、別の記事で詳しく書いています。今回は「道具を買う前の判断基準」に絞ってお話しします。
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一番無難な選択は、「トレーニングマット」「縄跳び」「バンテージ(またはインナーグローブ)」の3点から始めることです。どれも数千円台から探せて、シャドーボクシング(相手を想像して一人で技を出す練習)や縄跳びを中心にした自宅練習に、そのまま使えます。
グローブやレガース(すね当て)は、打つ物や蹴る物があって初めて役に立つ道具です。何もない状態で先に買うと、置物になりがちです。ジムに通う予定があるなら、ジムの方針を聞いてからでも遅くありません。
まずは、床と足元を整えるマットから見てみましょう。
買う順番は「自宅で何をやるか」から逆算する
道具選びで失敗しやすいのは、「格闘技っぽいもの」から買ってしまうことです。ジムで指導していても、形から入って後で使わなくなる道具の話はよく聞きます。
まず、自宅でやることを3つに分けてみましょう。
・シャドーボクシングや体幹トレーニングなど、道具なしでもできる練習
・縄跳びなど、リズムとスタミナを作る練習
・サンドバッグやパンチングボールなど、実際に何かを打つ練習
上の2つなら、マットと縄跳びがあれば足ります。3つ目に進むときに、バンテージとグローブが必要になります。この順番なら、無駄買いがぐっと減ります。
次に、買う前に必ず確認してほしいのが、部屋の環境です。両腕を広げて回ってもぶつからないか、縄跳びを回しても天井に当たらないか。そして、下の階や隣の部屋に響かないか、です。
サンドバッグを使った練習は、音や衝撃が大きいことが知られています。アパートやマンションに住んでいる方は避けた方が良いかもしれない、という指摘もあります。集合住宅の方は、道具を買う前にまず環境を見直してください。
ミットや対人練習についても触れておきます。自宅では低い強度のシャドーで動きを確認し、ミット・対人・スパーリングは安全管理のできるジムで行う、という考え方が基本です。私も同じ意見です。自宅では「一人で安全にできる範囲」に絞りましょう。
マットと縄跳び:床と足元を守る道具の選び方
最初に買うならマットです。マットは、床と関節の保護、騒音や振動の対策、滑り止めの3つの役割をこなします。フローリングで運動するときの、いちばんの味方です。
厚さに迷ったら、万能に使える8〜10mmを選ぶのが目安とされています。集合住宅で音が気になる場合は、10mm以上が防音面で向いている一方、厚すぎると安定感が損なわれる場合もあるようです。
トレーナーの目線で補足します。マットは「床運動用」と考えてください。シャドーで足を細かく動かすときは、沈み込むマットの上だと足元が不安定になりやすいです。腹筋やストレッチはマットの上、ステップはマットの外か端、と使い分けると安全です。
素材は、においの少ないTPEか、コスパのよいNBRが初心者向きとされています。あわせて、裏面に滑り止めがあるかも確認しましょう。
次は縄跳びです。素材で迷ったら、ビニール(PVC)製が無難です。耐久性が高く安価で、初心者から上級者まで迷ったときの選択肢とされています。
注意したいのがワイヤー製です。軽くて速く回せますが、失敗して素肌に当たると、ミミズ腫れになるほど痛いことがあります。超初心者のうちは、ワイヤー製は避けてビニール製を選びましょう。
長さは、ロープの中央を両足で踏み、グリップの先端が脇の下あたりに来る長さが一般的な目安です。身長に合わせて調節できるタイプを選ぶと、買い直しの失敗が減ります。
また、重いロープをいきなり選ぶと、普通に跳ぶことさえ難しくなるという指摘もあります。最初は標準的な重さから始めてください。
バンテージとインナーグローブ:手首を守る道具の選び方
バンテージとは、拳と手首に巻く細長い布のことです。パンチを打つときの衝撃から、手を守る役割があります。
初心者の方は、手首や拳に痛みを感じやすいと言われます。キックボクシング初心者の多くは、パンチの衝撃で手首や拳に痛みを感じる、という解説もあります。サンドバッグやパンチングボールを打つなら、必ず用意してください。
シャドーだけなら、バンテージはなくても始められます。ただ、練習を続けるつもりなら、早めに買っておいて損はありません。
タイプは大きく3つあります。
・伸縮性のある、巻くタイプ
・伸びない、巻くタイプ(非伸縮)
・手袋のように着ける、グローブ型(インナーグローブ)
超初心者には、伸縮タイプかグローブ型がおすすめです。伸縮タイプは包帯のように伸びて、手に馴染みやすいとされます。一方、非伸縮タイプは拳や手首にフィットしづらく、巻きにくいという欠点があります。
長さは、手の大きさに合わせて選びます。一般的な目安は、男性が4.0〜4.5m、女性が3.5m前後、子どもが2.5mです。バンテージ選びで多い失敗は、短すぎて手首まで巻ききれないことです。迷ったら、少し長めを選びましょう。
もうひとつ、トレーナーとしてお伝えしたいのが「洗い替え」です。汗を吸うので、できれば2組あると清潔に使えます。伸縮タイプは洗濯を繰り返すと伸縮率が下がるため、定期的な買い替えがおすすめとされています。ゴムが伸びてきたら、交換の合図です。
巻いても手首に痛みや違和感が続く場合は、無理をせず、整形外科などの専門医に相談してください。
グローブは「打つ物」が決まってから選ぶ
多くの方が最初に思い浮かべるのがグローブでしょう。でも、グローブは、サンドバッグなど打つ物を用意してから買えば十分です。シャドーボクシングでは重いだけで、むしろ肩が疲れてフォームが崩れやすくなります。
買うときの最大のポイントは、オンス数です。オンスは重さの単位で、1オンスは約28gです。数字が大きいほど重く、クッションも厚くなります。
初心者の目安として、男性は12oz、女性は8〜10ozが最初の目安とする解説があります。別の解説では、一般的に10〜14オンスが初心者の主な選択肢とされています。情報源によって幅があるので、体格と練習量で判断しましょう。
私の判断基準はこうです。
・手首や拳が不安な方、体重が重めの方は、少し重いオンスにします。
・サンドバッグを軽快に打ちたい女性や軽量の方は、10オンス前後にします。
軽いグローブは打った感覚が伝わりやすい反面、手首や拳を痛めやすいというデメリットがあるとされます。逆に重すぎると、疲れてガードが下がりやすくなります。
留め具は、マジックテープ式と紐式があります。自宅で一人で着け外しするなら、マジックテープ式が扱いやすいです。素材は天然皮革と人工皮革があり、価格にも差が出ます。
最後に注意点です。スパーリング(対人の実戦練習)用のグローブは、練習用より重いオンスを使うのが一般的です。スパーリングをする段階では、必ず指導者の指示に従って購入するようにしてください。自宅練習用と同じ感覚で選ばないことが大切です。
あとがき
自宅練習の道具は、「やることから逆算して、必要なものを順番に」が基本です。
まずは、マット・縄跳び・バンテージの3点で始めましょう。グローブはサンドバッグなど打つ物を用意するときに、オンス数と留め具を基準に選べば失敗しにくくなります。
バンテージは長さ、マットは厚さ、縄跳びは素材と長さが、それぞれの選ぶ基準です。ミットや対人練習は、ジムで指導を受けながら進めてください。
道具がそろえば、練習のハードルはぐっと下がります。無理のない範囲で、楽しく続けていきましょう。
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