目次
このページの総論
・インナーグローブは「手軽さ重視」のバンテージの代わり。ただし手首の固定力は巻くタイプに一歩譲ります
・軍手やタオルでの代用は一時しのぎ。続けるなら専用品を選びましょう
・迷ったら、ゲルパッド入りで面ファスナー(マジックテープ)留めのインナーグローブから
・グローブとの相性と洗い替えまで考えると、買い物の失敗が減ります
まえがき
こんにちは!Kick Timesキュレーターの能見です。
「バンテージを巻くのは難しそう。インナーグローブで済ませてもいいの?」「家にある軍手じゃダメ?」。これから用品をそろえる方から、こうした声をよく聞きます。
結論から言うと、どれも「拳と手首を守る」という目的は同じです。ただ、守れる度合いと手間が違います。
この記事では、インナーグローブ・巻くバンテージ・軍手などの代用品を、使う場面・向いている人・注意点で比べます。巻き方や種類の細かい解説は、サイト内の別記事にお任せして、ここでは「何を買うか」の判断に絞ります。
最後まで読めば、自分に合う一枚(一組)を選べるはずです。
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超初心者で迷ったら、ゲルパッド入りで、手首を面ファスナーで留めるインナーグローブが一番無難です。
インナーグローブは、ぐるぐる巻く必要がありません。グローブ型の簡易バンテージで、手を通して手首をベルトで固定するだけで着けられます。初めてのうちは、巻く作業で手間取って練習前に疲れてしまう方も少なくありません。まず運動そのものに集中できるのが大きな利点です。
ただし、ずっとこれで十分とは限りません。ミット打ちやスパーリングの量が増えて手首の安定感が欲しくなったら、巻くバンテージを足せば大丈夫です。まずは気軽に始めて、必要になったら乗り換える。それで問題ありません。
3つを並べて比べる:インナーグローブ・巻くバンテージ・軍手
まず全体像です。使う場面、向いている人、注意点の順に見ていきます。
インナーグローブ(グローブ型の簡易バンテージ)
使う場面は、仕事帰りの短い練習や、フィットネス寄りのミット打ち・サンドバッグ練習です。向いているのは、準備の手間を減らしたい初心者や女性です。
手にサッと入れるだけで巻く手間がなく、初心者や忙しい社会人に向いています。注意点は固定力です。手首の固定はバンテージに劣り、グローブとのサイズ感を吟味する必要があるといわれます。
巻くバンテージ(伸縮タイプなど)
使う場面は、ジムに通ってミット打ちやスパーリングをする練習全般です。向いているのは、手首をしっかり守りたい人と、長く続けたい人です。
保護力とフィット感が高く、長さや締め方を自分で調整できます。その代わり、毎回巻く手間があり、最初は慣れが必要です。
軍手・タオルなどの代用品
使う場面は、「道具を忘れた」「買う前に1回だけ試したい」という緊急時です。向いているのは、正直なところ長く続ける人ではありません。軍手は一時的な代用にはなっても、保護性能・快適性・衛生性が専用のインナーグローブより劣るとされます。
初心者向けの持ち物ガイドにも、バンテージか簡易バンテージを勧める声が多くあります。ジムによっては貸し出しもあります。多くのジムにレンタルがあり、最初は手ぶらで体験できます。買うのは、続けると決めてからで大丈夫です。
インナーグローブの落とし穴:固定力・サイズ・お手入れ
「楽そうだからインナーグローブ」で終わらせず、買う前に知っておきたい点を整理します。
一つ目は固定力です。パンチは拳だけでなく手首にも負担がかかります。インナーグローブは手軽さの代わりに、手首の固定力と調整の自由度を手放していると考えてください。手首が曲がりやすい人や、力が強い人は、巻くバンテージのほうが安心です。
二つ目はサイズです。ゆるすぎるとずれてしまい、きつすぎると血行が悪くなります。通販だとサイズ表と手の実寸を見比べるのが基本です。女性の場合はSやMを選ぶとよいとされています。ただしメーカーごとに差があるので、必ず商品ごとのサイズ表を確認してください。
三つ目は、グローブとの相性です。ジムのレンタルグローブやマイグローブに、インナーグローブを着けた手が入るか、拳を握ったときに窮屈でないかを確認します。グローブ選びでは、バンテージを巻いた手でのフィットを想定するのが基本です。インナーグローブでも同じ考え方をします。
四つ目はお手入れです。インナーグローブは汗を吸うので、乾きにくい素材だと臭いの原因になります。洗濯機で洗えるか、手洗いしやすい素材かを確認しましょう。
一方、巻くバンテージはインナーグローブより比較的安価で耐久性も高く、毎回洗っても長持ちします。一方で、強く巻きすぎると手がうっ血して痺れることがあります。巻くタイプの注意点も知っておいてください。
軍手やタオルで代用するのはアリ?
「とりあえず軍手で」という気持ちはよく分かります。ただ、考え方をはっきりさせておきましょう。
素手でグローブを着けてサンドバッグを打つと、拳の皮がむけて傷ができやすく、衝撃もダイレクトに響きます。軍手は、この「皮の擦れ」をやわらげる効果はあるかもしれません。しかし、拳の骨への衝撃や、手首のぐらつきまでは受け止めてくれません。
軍手やタオルでの代用は、拳も手首も守りきれないので、あくまで一時しのぎと割り切ってください。体験や、軽いシャドーボクシング程度ならまだしも、ミット打ちやサンドバッグを本格的に始めるなら専用品が安心です。
専用品といっても、高いものをそろえる必要はありません。バンテージの価格相場は千円台から三千円程度とされています。グローブ型のインナーも、千円台後半から数千円台が中心です。最初の一組として、無理のない範囲で選べます。
買う前に決めたい、トレーナー目線の3つの基準
ここからは、指導する立場として、購入前に確認してほしい点を挙げます。
・ジムの方針と練習内容を先に確認する
・ミット中心か、対人練習も入るかで考える
・洗い替えと「次の一手」まで見ておく
一つ目は、ジムの方針です。ジムによって、スパーリングや試合形式の練習ではバンテージを指定するところもあります。グローブやバンテージのレンタルがあるかも、ジムによって異なります。購入前に一言聞いておくと、買い直しを防げます。
二つ目は、練習内容です。ミット打ちやサンドバッグ中心なら、インナーグローブでも始めやすいでしょう。パンチの強さや量が増えてくる、対人練習が入るという段階では、手首をしっかり固定できるバンテージが頼りになります。試合に出る予定があるなら、団体の規定も必ず確認してください。
三つ目は、洗い替えです。バンテージは、使うたびに洗うのが鉄則とされています。インナーグローブも汗を吸うので、同じ考え方でお手入れすると安心です。そのため、2つ目を用意しておくと、洗濯日と練習日が重なっても困りません。
最後に大切なことです。拳や手首に痛み・しびれ・違和感が出たら、無理に続けず練習を中断し、整形外科などの専門医に相談してください。道具の選び方で解決しようとせず、まず体の状態を優先しましょう。
目的別のおすすめタイプ
ここからは、タイプ別に整理します。商品名ではなく、仕様で選ぶ見方です。
手軽さ重視:ゲルパッド入りの面ファスナー式インナーグローブ
結論でも挙げた、最初の一組に向いたタイプです。拳の部分にジェルやフォームの緩衝材があり、手首を面ファスナーで留めます。着けるのが早く、洗って繰り返し使えるものが多いです。
選ぶときは、サイズ展開が細かいことと、洗濯表示を見ることがポイントです。「とにかく楽に始めたい」という方は、このタイプから見てみてください。
手首の安定感も欲しい:ストラップが長めのインナーグローブ
インナーグローブの中には、手首に巻き付けるストラップが長めのものがあります。商品によっては約100cmのストラップで手首を固定する設計のものもあり、固定感を補いやすい仕様です。
手首が少し心配だけれど、巻く作業は避けたい方の中間的な選択肢です。ただしストラップが長いほど締め具合に個人差が出やすくなります。きつく締めすぎないよう、血流を止めない範囲で調整してください。
中間タイプ:簡単バンテージ(ナックルパッド付き)
「インナーグローブは固定力が心配、でも普通のバンテージを巻く自信はない」。そんな方に向くのが、拳に緩衝パッドが付いて、手を通して巻くだけのクイックタイプです。
通常のバンテージほど細かい調整はできません。そのかわり、巻く手順が短く、手首にも巻き付けられます。巻き方に慣れるまでのつなぎとして考えるのも良い使い方です。
本格派:伸縮タイプの巻くバンテージ(4.5m前後)
ジムに通う回数が増えるなら、巻くバンテージが一番応用が効きます。大人なら450cm前後が標準とされており、迷ったらこの長さが失敗しにくいです。本格的に練習するなら4m以上を選ぶのが目安とされています。
伸縮タイプは手になじみやすく、初心者でも扱いやすいです。巻くのに慣れるまで少し時間はかかりますが、手首や拳の形に合わせて調整できます。
手が小さめの方に:3m前後の短めバンテージ
手が小さい方や女性には、長すぎるバンテージは余ってしまい、かえって巻きにくくなります。女性の練習用バンテージは、3.0m前後が一般的です。
余った分を持て余すと、グローブの中がゴワついて集中しにくくなります。自分の手の大きさに合わせて、無理のない長さを選ぶのがコツです。
あとがき
インナーグローブは、手軽さと引き換えに固定力を譲った、バンテージの「近い代わり」です。軍手やタオルは、どうしても用意できないときの一時しのぎにとどめましょう。
初心者の方は、ゲルパッド入りで面ファスナー式のインナーグローブから始めるのが無難です。続けるうちに手首の安定感が欲しくなったら、巻くバンテージへ進めば問題ありません。
買う前には、サイズ、グローブとの相性、洗濯のしやすさ、洗い替えの有無をチェックしてください。ジムの方針を確認するのも忘れずに。痛みやしびれが出たときは、専門医に相談してくださいね。
道具が決まれば、あとは楽しく動くだけです。無理せず、一歩ずつ続けていきましょう。
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