目次
このページの総論
・迷ったら、大人用で「お湯で成形するタイプ」の格闘技向けを最初の1個に
・買う前に、ジムや出る大会のルール(ストラップ付きの可否など)を確認
・選ぶ基準は「フィット・厚み・長さ・呼吸のしやすさ」の4つ
・ひび割れや緩みが出たら交換。歯や矯正の悩みは歯科医へ相談
まえがき
こんにちは!Kick Timesキュレーターの能見です。
キックボクシングを始めようと道具を調べると、グローブやレガースより先に「マウスピースも必要です」と書いてあって、驚く方が多いようです。
しかも売り場やネット通販には、安いものから高いものまでずらりと並んでいます。「どれでも同じでは?」「歯医者さんで作るべき?」と迷いますよね。
この記事では、超初心者の方が最初の1個で失敗しないための考え方をまとめました。種類の違い、厚みや長さの見方、買う前に確認したいルール、買ったあとのお手入れと交換の目安まで、トレーナー目線でお話しします。
特定の商品の良し悪しではなく、「どんなタイプ・仕様を選べばいいか」に絞って解説します。
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一番無難なのは、大人用で、お湯で柔らかくして自分の歯に合わせて成形する「ボイル&バイト」タイプの、格闘技向けと書かれたものです。ケース付きだと、持ち運びにも便利です。
このタイプは、スポーツショップやドラッグストアでも買えて、ある程度のフィット感が得られるとされています。初めての1個として、価格と使いやすさのバランスが取りやすいです。
歯科医院で作るオーダーメイドは、続けると決めて、スパーリング(打ち合いの実戦練習)が見えてきた頃で遅くありません。まずは市販の成形タイプで「着けて動く感覚」に慣れましょう。
そもそも必須?買う前にルールとジムの決まりを確認
最初の疑問は「本当に必要なの?」だと思います。歯科医院などの資料では、キックボクシングは複数の団体があり、国内・国際ともにマウスガードの着用は義務とされています。
つまり、試合を目指すなら必須の道具です。コンタクトスポーツでは、歯や口の中、顎を衝撃から守る保護具という位置づけです。
ただし、ルールは団体や大会で違います。同じ競技でも、団体や大会のレベル、年齢カテゴリーで規定が異なる場合があるためです。たとえば国内では、ストラップ付きは不可とする資料があります。ストラップは、マウスピースに付けるひものことです。
そこで、買う前に、通うジムへ「ストラップ付きや色に決まりはありますか?」と一言確認しておくのが、いちばんの失敗防止です。
ジムで指導していると、練習のどの段階から着けるかはジムごとに違います。入会時に、次の3つを聞いておくと安心です。
・どの練習(ミット打ち、スパーリングなど)から必要か
・ストラップ付きや色に決まりがあるか
・おすすめのタイプや、オーダーメイドが必要になる目安があるか
もうひとつ。ボクシングの規則には、他人から借りたマウスピースを使ってはならないという趣旨の記載があります。キックボクシングの話ではありませんが、衛生面からも、自分専用を持つのが基本と考えましょう。
種類で選ぶ:既製品・お湯で成形・歯科オーダーの違い
マウスピースは、大きく3タイプに分かれます。
・既製品(あらかじめ形ができている汎用型)
・熱成形タイプ(お湯で柔らかくして歯に合わせる)
・歯科医院で作るオーダーメイド
既製品は安価で手に入りやすい一方、フィット感や保護性能に限界があると説明されています。格闘技では、動くうちにズレやすいので、初心者の最初の1個としては成形タイプのほうが扱いやすいです。
価格の目安は、市販品が千円台から数千円台、歯科医院のオーダーメイドは数千円から数万円と、医院によって幅があります。スポーツ用のマウスピースは原則として自費診療とも説明されています。金額は必ず各医院で確認してください。
歯科オーダーのよさは、個別に型を取るためフィット感がよく、長時間使ってもズレたり喋りにくくなったりしにくい点です。
では、いつ切り替えるか。トレーナー目線では、次のサインが出たら検討どきです。
・成形し直しても、練習中にパカパカ動く
・スパーリングが始まり、実戦で使う機会が増えた
・口の中が擦れたり、呼吸が苦しくて集中できなかったりする
最初から高いものを買うより、「市販の成形タイプで慣れる→合わないと感じたら歯科で相談」の順番が、失敗しにくいと考えています。
成形のときは、必ず製品の説明書にある温度や時間を守ってください。熱湯だと変形するおそれがあります。
厚み・長さ・形で選ぶ:保護力と呼吸のバランス
同じ成形タイプでも、仕様が違います。見たいのは「厚み」「硬さ」「形」「長さ」です。
厚みは、保護力と付け心地のバランスで決まります。薄いものは異物感が少ない一方、クッション性は低くなるとされています。
キックボクシングは強い打撃があるため、厚めが基本という解説もあり、3.8〜4.0mm以上を推奨する歯科医院の記事もあります。ただし、あくまで目安です。商品の仕様欄に厚みが書いてあれば、比べる材料にしてください。
硬さは、しっかり守るなら硬め、初心者には柔らかめが狙い目とする記事があります。慣れないうちは、柔らかめのほうが違和感は少なめです。
形には、上の歯だけを覆う「シングルアーチ」と、上下を覆う「ダブルアーチ」があります。シングルは軽くて呼吸や発声を妨げにくい一方、衝撃吸収はダブルに劣ると説明されています。
最後に長さ。ここは歯科ブログではあまり触れられませんが、現場でよく相談されます。吐き気(嘔吐反射)の主な原因は長さで、奥に伸びた部分が喉を刺激するという解説があります。
そこで、「苦しい」と感じたら、原因を切り分けて考えるのがコツです。
・吐き気がする → 奥まで長すぎないか、薄型か
・息苦しい → 厚みが合っているか、口を開けたままになっていないか
・外れる、動く → 成形がうまくいっているか
鼻呼吸を意識して口を開けすぎないことでも楽になる場合があります。なお、柔らかい素材はカットできるが、硬い素材はできないとされるので、切れるかどうかは説明書で確認しましょう。
買ったあとが大事:手入れ・交換と歯科に相談したいケース
マウスピースは口に入れるものです。使い終わったら、流水で洗って乾かします。洗うときは、熱湯消毒は形が変わってしまうので避けるのが基本です。
保管は、乾いた清潔なケースに入れます。直射日光や高温の場所に置かないようにしましょう。夏の車内などは特に注意です。
交換の目安は、情報源で幅があります。激しい接触のあるスポーツで3〜6か月程度とする記事もあれば、6か月〜1年を目安とする医院もあります。
大事なのは期間より状態です。ひび割れ、変形、フィット感の低下が見えたら、時期に関係なく交換しましょう。
お子さんは、成長で歯やあごの形が変わり、合わなくなることがあるため、サイズ選びと見直しがとくに大切です。
次のようなときは、自己判断せず歯科医に相談してください。
・歯列矯正の装置が入っている
・被せ物や詰め物、ぐらつく歯がある
・練習後に歯や顎が痛む、歯が欠けた
とくに矯正中の方は注意が必要です。矯正用のマウスピースは、スポーツ用のマウスガードの代わりにはならないとされています。
歯や口の違和感を我慢して練習を続けないことが大切です。
あとがき
ここまで、格闘技用マウスピースの選び方をお話ししました。
最初の1個は、大人用で、お湯で成形できる格闘技向けのタイプがおすすめです。その前に、ジムや大会のルールを確認しておきましょう。
選ぶときは、フィット、厚み、長さ、呼吸のしやすさの4つを見てください。苦しさがあるときは、原因を切り分けて、タイプを見直せばOKです。
そして、練習を続けるうちにズレや違和感が気になってきたら、歯科医院のオーダーメイドを相談するタイミングです。
マウスピースは、歯と口元を守る、小さいけれど大切な道具です。まずは1個そろえて、安全に練習を楽しみましょう。
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