Kick Times キュレーターの能見です。
最近は自分のミットが打ちたくてパーソナルトレーニングで尋ねて来てくれるお客様も増えてきて嬉しい限りです。
これからトレーナーを目指したい方ってどれくらいいるんでしょうか?
私はキックボクシングのトレーナーは今まででこそ大して稼げる仕事ではないと思われているかもしれませんが、これからは人気次第でいくらでも稼げるような時代になってくるのではないかと思っています。
キックボクシングジムが乱立飽和し、トレーナー不足しているのが現況です。
そして良い値でトレーナーとしての自身を売るにはもちろん見本になれるような技術と強さがあり、接客業ができて、指導力があり、体もできて、バックヤードもできないといけません。
その指導力や接客力にはミットの持ち方のうまさも大きく関与してくると思うのです。
その為しっかりミットが持てるトレーナーさんがこれからの時代需要が高くなってくると思われます。
今回は『ミットの持ち方』のポイントやコツなどを公開していこうと思います。
私を呼んでいただける企業さんやジムさんも募集しております。
お気軽にお問い合わせからご連絡くださいませ。
パンチを受けるときはもちろんパンチのミット。
キックを受けるときはキックのミットを使用しますよね。
自身の負担を減らす目的もありますが、それぞれサイズが違うのには意味があります。
キックのミットでもパンチは受けられますが、パンチだけを受けるときはなるべくパンチのミットで持ってあげましょう。
パンチのミットはキックミットよりも小さいので、しっかりと的の中心を狙ってナックルをぶつける意識を、打ち手にもさせることができます。
持ち手側もしっかりと持たないと小さいミットではごまかしがきかないです。更にピンポイントで受けることによってトレーナーも動体視力や合わせのタイミングを上達させることができます。
キックミットにもソフトミットや硬いハードタイプのものがあります。
初心者や女性はハードタイプをいきなり使用してしまうと、足を痛めることもありますので注意しましょう。
逆にベテランさんにソフトミットを使ってしまっては、受ける側の負担もありますし、蹴る側の脛も強くなりません。
ミットの種類はこれだけに限りませんが、しっかりと用途にあったもの、打ち手に合ったものをチョイスしてあげられるのもトレーナーの技術の内だと私は思っております。
蹴り手が右利きであれば、基本的には持ち手も右構えで構えるのがセオリーです。
逆にサウスポーならもちろん持ち手もサウスポーで構えてあげると最初の内は自身も持ちやすいですし、打ち手も打ちやすいことでしょう。
そして普段歩いている時のように真っ直ぐに構えるのではなく、トレーナーさんも戦う時のように少しだけ膝を折って構えてあげるとよりリアリティーもでてきます。
あとは顔を打つならしっかりと顎の高さで構える。
ボディを打つならしっかり臓器の位置で構える。
足を蹴らすなら、外側は急所の外側部。内腿はその内側を蹴らせてあげられるように正しいポジションで構えられることがとても大切ですね!
持ち手も打ち手も上級者になって来て、試合などを意識するようなことがあれば選手は右構え。対戦相手を意識して、持ち手はサウスポーということもあります。
基本的にパンチやキック(ミドルやハイ以外)は対角の手で受けることになります。
その際に若干の対角の角度を作ってあげないと打ち手も上手に打つことができません。
ローキックやミドル等も同様です。
しっかりと人間が構えてナックルや脛が綺麗に急所に入る角度と位置で構えてあげることが大切です。
あとはしっかりトレーナーさんは目を開けてよく見て受けましょう。
ワンツーのワンで目を瞑ってしまっては、次のツーのストレートを綺麗に合わせることはできません。
もちろん慣れてくれば感覚でもできるようになるのですが。
パンチもキックもいつでも押し返せばいいのではなく、なるべく持ち手の身体の近くで受けてあげましょう。
より人体を打つイメージに近いタイミングで受けることが大切です。
逆に遅く受けてしまいすぎると、パンチでは肘関節を痛めてしまったり、キックでは持ち手自身がダメージを受けてしまいやすくなるので注意してくださいね。
押し返す強さも重要です。
返しが強すぎると手や足を痛めてしまったり、持ち手の身体から離れすぎてリアリティーがなくなってしまうこともあります。
逆に返しが弱すぎたり、受ける時に怖がったり、ダメージを受けないように引いてしまうと、打つ側に手応えがなく、威力が成長しないのもありますし、実際の人間を打つ時のインパクトとズレが出やすくなります。
良く聞くのが
「人間が向かってくるわけじゃないから、ミットはその場においといて合わせなくていいんだよ。」
という間違えです。
確かに人間が向かってこない時に打つことの方がシュチュエーション的には多いかもしれません。
しかし、人間の頭は体重の10%近くの質量があります。
手だけおいといて打たせるのと、そこにしっかり存在する頭を撃ち抜くのでは重さが違います。
なので適切な合わせが必要です。
キックの受けに対しても同様のことが言えますね!
私はもう12年キックボクシング業界にいて沢山のトレーナーさんを見てきましたが、本当に上手なトレーナーさんとそうでないトレーナーさんを見分けるのはとても簡単です。
それは打つ人の目的にあったミットが持てるかということです。
今日キックボクシングやムエタイを始めた人と3年間やっているベテランさんで同じようにミットを持って指導してはいけませんね。
もちろん3ヶ月の人と3年の人でも同じミットではダメですよね。
今日始めた人には技の名称や、動きを覚えてもらうようなミットを持たなくてはならないですし、
3ヶ月の人にはフォームやバランス、ガード等を指導していかなくてはならないと思います。
そして3年やっている方にはそれ以上に上達する為に何をどうしたらいいかということを考えて、提案した上でそのミットを持って指導することが必要です。
アマチュア選手のミットになれば、ほとんど対戦相手がわからないので、何が来ても対応できるようにマルチにできるミットや、弱点克服、長所を伸ばすような導きをしなければなりません。
プロ選手になれば対戦相手のことをイメージして、想像し、予測や対策を一緒に考えてリンクしたミットを持てなければ一流とは言えないのではないでしょうか。
上記はパンチのミット持ち動画です。
細かい部分も説明させていただいていますので是非最後までご覧になってください。
上記の動画はキックのミット持ち動画です。
この記事とかぶるところも多々ありますが動画で注意点等も分かりやすく説明させていただいていますので是非ご覧になってください。
その他のミットも沢山のありますので、順次YouTubeに公開させていただきます。
是非、チャンネル登録もお願いします!
まだまだ他にも注意点や技術は計り知れないくらいありますが、自身でトレーナーとして成長していただきたいのと、トレーナーとしての個性を各トレーナーさんにも持っていただきたいので、今回はこの辺りにさせていただきたいと思います。
トレーナーは求められることも多く、その上見返りも少ない職種ではありますが、やり方次第では確実に稼げるようになって来ているとも感じています。
更に育てた選手が試合で勝ってくれた時の嬉しさは本当に言葉にできないくらいの喜びがあります。
ジムの会員さんからミット気持ちいです!
や、先生のおかげで上達しました!と言っていただけるのもこの仕事の素敵な魅力だと私は思っております。
是非沢山ミットを受ける練習をして上達していきましょう!
今回もお付き合いありがとうございました。
疑問に思ったことや気になることはなんでもメッセージやコメントをいただければ幸いです。
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