サンドバッグの打ち方は初心者でも大丈夫!構え・距離・力の抜き方を丁寧に解説

文:NOMI

サンドバッグの打ち方は初心者でも大丈夫!構え・距離・力の抜き方を丁寧に解説

このページの総論

・まずは強さより「姿勢を崩さず、まっすぐ当てる」ことが最優先です。

・距離の目安は、腕を伸ばして拳が軽く触れる位置です。

・力は6割くらいから。1発ずつ、2発連続、動きながら、の順で進めましょう。

・グローブとバンデージで手を守り、痛みがあれば無理せず専門医へ。

まえがき

こんにちは!Kick Timesキュレーターの能見です。

「サンドバッグの前に立ったものの、どう打てばいいか分からない」「思いきり叩いたら手が痛かった」。そんな悩みをよく耳にします。

大丈夫です。サンドバッグは、コツさえつかめば超初心者でも気持ちよく打てる道具です。

この記事では、構えと距離、力の入れ方、練習の流れ、やりがちなNGまでを順番に解説します。ジャブの細かい当て方や足の動かし方は別の記事で扱っているので、ここでは「サンドバッグそのものとの付き合い方」に絞ってお話しします。

サンドバッグは「壊す相手」ではなく「動く的」

サンドバッグを前にすると、つい「強く叩かなきゃ」と思いがちです。でも、最初に持ってほしい考え方は少し違います。

サンドバッグは、重さがあって揺れる「動く的」です。目的はバッグを壊すことではなく、自分のフォームを確かめることにあります。

力みすぎると、肩が上がり、体が前にのめり、バランスが崩れます。ジムで指導していると、初心者の方ほどこの形になりやすいと感じます。

当てた直後に、自分の姿勢がグラつかないこと。これが最初の合格ラインです。

バッグは正直です。フォームが乱れると、おかしな方向に揺れたり、反動が強く返ってきたりします。打つたびに「今の形はどうだった?」と教えてくれる先生だと思ってください。

最初のうちは、スピードも威力も気にしなくて大丈夫です。

打つ前が勝負!構えと距離の取り方

構えは、足を前後に開き、膝を軽くゆるめ、あごを軽く引いて、両手を顔の近くに置いた形です。私はサウスポー(左足を前にする構え)ですが、右構えの方は左右を逆にして読んでくださいね。

次に距離です。バッグの正面に立ち、腕をまっすぐ伸ばしたとき、拳が軽く触れる位置が目安になります。

距離は「腕を伸ばして軽く触れる位置」。これだけ覚えておけば大丈夫です。

距離が合わないと、こんなことが起こります。

・近すぎる:腕が詰まって、押すだけのパンチになる

・遠すぎる:体が前に突っ込んで、バランスを崩す

狙う場所は、バッグの真ん中あたり、胸から顔の高さです。バッグは打つたびに揺れて距離が変わるので、打ったあとに足で位置を直す習慣をつけましょう。足の動かし方は、サイト内のフットワークの記事も参考にしてください。

力まず当てる!打ち方の3ステップ

では実際に打ってみましょう。次の3つの順番で進めます。

ステップ1:置くように1発

6割くらいの力で、バッグの真ん中に拳をまっすぐ当てます。当たる場所は、人差し指と中指の付け根の骨(拳の正面の出っぱり)が基本です。手の甲や小指側で当たらないよう、拳の向きを確認しましょう。

ステップ2:当たる瞬間だけ握る

打つ前から強く握ると、腕が固まって遅くなります。軽く握っておき、当たる瞬間にぎゅっと握るイメージです。

ステップ3:打ったらすぐ戻す

打った拳を、素早く顔の前に戻します。戻しが遅いと、ガードが空いたクセがつきます。

打つ瞬間だけ握って、打ったらすぐ元の位置へ。この「戻し」までがワンセットです。

足の裏で床を軽く押し、腰と一緒に体が回る感覚が出てくると、腕だけで打つより楽に当たります。息を止めてしまう方は、呼吸の記事も見てみてください。

初心者向け・サンドバッグ練習の流れ

いきなりバッグに向かうより、流れを決めておくと迷いません。目安はこのとおりです。

・軽いウォームアップで体を温める

・1発ずつ、フォームを確認しながら打つ

・2発連続(ワンツーなど)を、力まずに打つ

・バッグの周りを動きながら打つ

・最後は軽く打って、ストレッチで整える

時間は決まりがないので、体力に合わせて調整してください。最初は短く区切って、休みながらで十分です。

余裕が出てきたら、ジムのようにラウンド(数分ごとの区切り)で練習すると、集中力もスタミナも育ちやすくなります。

大切なのは、疲れてもフォームを崩さないこと。崩れてきたと感じたら、一度止めて休みましょう。

やりがちなNGと、手を守るコツ

初心者の方に多いのは、次のようなクセです。

・打つときに顔が下がる、目をつぶる

・ガードの手が下がる

・バッグに寄りかかるように打つ

・毎回全力で打って、すぐ疲れてしまう

どれも、最初は誰でもやってしまいます。1つずつ直せば大丈夫です。

手を守る道具も大切です。拳を保護するグローブと、手首や拳まわりを固定するバンデージ(手に巻く布)は、サンドバッグ練習の基本装備になります。

バンデージは巻き方にコツがあるので、最初はジムのトレーナーに教えてもらうと安心です。

手首・拳・肩に痛みが続くときは、我慢して打たず、早めに専門医へ相談してください。

あとがき

サンドバッグの打ち方は、「動く的として使う」「腕が軽く触れる距離に立つ」「6割の力で当てて、すぐ戻す」の3つが土台です。

強く叩くことは、フォームが安定してからで遅くありません。まずは1発ずつ、気持ちよくまっすぐ当てる感覚を楽しんでください。

バッグに「パンッ」と良い音が響いた瞬間は、きっと嬉しいはずです。焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。応援しています!

The following two tabs change content below.
Kick Times 編集長。 プロムエタイ選手として日本とタイで試合を重ね、現在は格闘技のトレーナーをしながら業界初の格闘技コンサルタントとして活躍中。 NO KICK NO LIFEやLumpineeBoxingStadium of Japan認定レフリーとしても活躍。 女性の為のキックボクシングプログラム・Beauty Kick Projectディレクター。 特技はWEB制作で、趣味はカフェ巡り。

「トレーニング」の関連記事

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)