キックボクシングのジム移籍、タイミングはいつ?初心者が判断する目安

文:NOMI

キックボクシングのジム移籍、タイミングはいつ?初心者が判断する目安

このページの総論

・ジムの移籍を考えるのは悪いことではなく、続けるための前向きな選択です

・始めて間もない時期や一時的な壁なら、まず今の環境と自分の状態を見直しましょう

・通いにくさ、指導が合わない、目標の変化があれば移籍を考えるタイミングです

・移籍先は体験で確かめ、感謝を伝えて円満に移るのがおすすめです

まえがき

こんにちは!Kick Timesキュレーターの能見です。

「今のジム、なんとなく合わない気がする…」「でも、辞めたら気まずいし、移籍ってしていいの?」

こんなモヤモヤを抱えて、この記事にたどり着いた方も多いと思います。入会したばかりの初心者さんほど、相談しづらくて一人で悩みがちです。

この記事では、キックボクシングのジムを移籍するタイミングの見極め方を、トレーナーの視点でお話しします。

「もう少し続けたほうがいいサイン」と「移籍を考えていいサイン」、そして移籍前の確認ポイントや円満な辞め方まで、順番に見ていきましょう。

ジムの移籍は、実はよくあること

最初にお伝えしたいのは、ジムを変えるのは決して珍しいことでも、悪いことでもないということです。

人にはそれぞれ、合う環境があります。雰囲気、練習の進め方、トレーナーとの相性、通いやすさ。これらは実際に通ってみないと分からない部分が多いものです。

体験レッスンでは良さそうに見えても、数か月通ってから「ちょっと違うかも」と感じることは自然に起こります。

大切なのは、ジムを変えること自体ではありません。キックボクシングを楽しく続けられる環境を選ぶことが一番の目的です。

「一度入ったジムは最後まで通わなければ」と思い込んでしまうと、合わない環境で我慢して、キックボクシング自体が嫌いになってしまうこともあります。それはとてももったいないですよね。

ただし、勢いで決めると後悔することもあります。次の章で、少し立ち止まって考えたいケースを整理します。

もう少し続けてみたほうがいいサイン

まずは、移籍を急がなくてもよいかもしれないケースです。

・通い始めて間もなく、まだ練習の流れに慣れていない

・練習がきつくて、体力的にしんどいだけ

・技が思うように出来ず、成長を感じられなくて焦っている

・特定の人との相性だけが気になっている

キックボクシングは、始めたばかりの頃は「できないこと」が目立ちます。パンチやキックのフォーム、ステップ、呼吸。覚えることが多く、疲れもたまりやすい時期です。

このしんどさはジムが合わないのではなく、初心者が必ず通る慣れの時期かもしれません。

また、上達の実感は直線的には進みません。しばらく変わらないと感じた後で、急にできるようになることもよくあります。

こんな時は、移籍の前にトレーナーへ相談してみましょう。「ここが苦手です」「こうなりたいです」と伝えるだけで、練習内容を調整してもらえることもあります。

相談してみて、それでも違和感が続くなら、その時に移籍を考えても遅くありません。

移籍を考えていいタイミングの目安

次に、移籍を前向きに検討してよいサインです。

・仕事や生活の変化で、通うのが大変になった(引っ越し、勤務先の変更など)

・クラスの時間帯が合わず、通いたい頻度で通えない

・質問しても丁寧な説明が得られず、フォームの修正もほとんど受けられない

・ジムの雰囲気に、どうしても馴染めない

・目標が変わった(ダイエット中心からスパーリングや試合に挑戦したくなった、またはその逆)

・費用が負担になり、続けるのが難しくなった

特に多い理由は、通いやすさと目標の変化です。無理なく通い続けられることは、上達の一番の近道です。

目標の変化も大事なポイントです。ダイエットや運動不足解消が目的の方と、試合を目指したい方では、合うジムが変わります。女性が気軽に通える環境を探したい場合は、女性専用のジムを紹介した記事も参考になると思います。

一方で、練習中に強い痛みを感じるのに無理を求められる、安全面に不安を感じるといった場合は、早めに練習を見直すことが大切です。痛みがある時は、自己判断せず専門の医療機関に相談してください。

移籍する前に確認しておきたいこと

移籍先を決める前に、やっておきたい確認があります。

まずは、今のジムの会員規約です。退会の連絡方法や期限、月の途中で辞めた場合の扱い、休会制度の有無などはジムによって違います。ここを見落とすと、思わぬ費用が発生することがあるので、必ず確認しましょう。

次に、移籍先の体験です。見学だけでなく、可能なら実際に体験レッスンを受けてみてください。

体験で見ておきたいポイントは次の通りです。

・初心者への説明が丁寧か

・クラスの人数と、トレーナーの目の届き方

・自分の目標に合った練習内容か

・更衣室やシャワーなど、設備の使いやすさ

・通える時間帯とアクセス

複数のジムを体験して比べると、「自分が何を大事にしたいのか」がはっきりしてきます。入会時に必要なものは、ジムによって異なります。準備の目安は、入会時の持ち物をまとめた記事も見てみてください。

自分の道具を持っておくと、ジムが変わっても同じ感覚で練習できます。貸出があるかはジムによって違うので、確認してから用意しましょう。

円満に移るためのコツ

最後に、気まずさを減らす辞め方です。

基本は、新しいジムが決まってから、規約に沿って今のジムに連絡することです。順番が逆だと、通う場所がない期間ができてしまいます。

伝え方は、シンプルで大丈夫です。「通いやすさの都合で」「目標が変わったので」など、事実を短く伝えましょう。ジムやトレーナーの批判を言う必要はありません。

そして、お世話になったことへの感謝は伝えておきたいところです。基礎を教えてもらった恩は、移籍しても消えません。

格闘技の世界は意外と狭く、イベントや練習会で再会することもあります。気持ちよく挨拶できる関係で終われば、お互いにとってよい形になります。

なお、新しいジムでは、最初の数回は前のジムとの違いに戸惑うかもしれません。ジムによって基本の構え方や練習の進め方が違うことは珍しくないので、「まず新しいやり方を試してみる」くらいの気持ちで取り組んでみてください。

あとがき

ジムの移籍は、逃げではなく、自分に合う環境を選び直す前向きな選択です。

ただ、始めたばかりの頃のしんどさや伸び悩みは、移籍で解決することばかりではありません。まず相談してみて、それでも合わなければ移籍を考える、という順番がおすすめです。

移籍を決めたら、会員規約の確認、移籍先の体験、感謝を伝えた退会という流れで進めましょう。

続けやすいジムに出会えれば、キックボクシングはもっと楽しくなります。あなたにぴったりの場所が見つかりますように!

The following two tabs change content below.
Kick Times 編集長。 プロムエタイ選手として日本とタイで試合を重ね、現在は格闘技のトレーナーをしながら業界初の格闘技コンサルタントとして活躍中。 NO KICK NO LIFEやLumpineeBoxingStadium of Japan認定レフリーとしても活躍。 女性の為のキックボクシングプログラム・Beauty Kick Projectディレクター。 特技はWEB制作で、趣味はカフェ巡り。

「ジム」の関連記事

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)