このページの総論
- キックボクシングルールが理解できる
- K-1やムエタイとの違いがわかる
- ダウンや判定などの共通のルールもわかる
- 現役レフリーが書いているので信憑性があります
先書き
キックボクシングの試合って言っても色々な大会があって名前を聞いても何が違うの?
ってなってしまいますよね。
そもそもキックボクシングやK-1,ムエタイって何が違うんでしょうか?
今回はそんなキックボクシングの名称の違いを説明しちゃいます!
そもそもキックボクシングのルールとは!?
拳・足・膝・肘を使い、相手を攻撃する競技です。
基本的には1ラウンド3分で行われ、3ラウンドもしくは5ラウンドの試合であることが多いようです。
ラウンドとラウンドの間に1分間のインターバルがあります。
下記はキックボクシングの一般的な勝ち負けを決める方法です。
◉ダウン&KOとは
・リングには選手2名以外にそれを捌くレフリーが1名います。(下記はレフリーの判断でダウン・KOが判断されます。)
・倒れて足の裏以外の部分が1秒以上つくとダウンとなります。
・ダウンして10秒経つとKO(ノックアウト)負けとなります。
・10秒経たなくてもレフリーが判断すればその場でTKO(テクニカル・ノックアウト)負けとなります。
・その他1ラウンドに3回のダウンでもKO負け、全ラウンドの通算で5回のダウンでもKO負けとなります。
※レフリーが10カウントを数えたものをKO、それ以外のKOをTKOと言います。
◉判定とは
・KO決着以外の場合はリングの下にいるジャッジ3名が採点をし、判定で決着が決まります。3名いるレフリーの内、2名が支持すれば勝ち負けがつきます。つまり一人だけのジャッジがポイント入れても勝ちとはなりません。
・1ラウンド10点満点の減点方式で採点されます。(3ラウンドの試合だとすれば30点満点)
・各ラウンドごとに採点をし、明らかに差がある場合は攻撃された側の選手が9点になります。(差が大きい時は2点減点の8点になることもあります。)
・ダウンは1ラウンドの1回目は2点減点、2回目は1点減点となります。ちなみに同じラウンドで3回目はTKOです。1ラウンドに1回、2ラウンドに1回、3ラウンドに1回ダウンを奪われた場合は30-24というような採点になります。
・ダウンを奪われた選手がそのラウンド内でダウンは奪えなかったが大きく挽回した場合10-9となることもあります。
・ラウンドごとのポイントのつけ方は下記の通り。
1,ダウン
2,ダメージ
3,クリーンヒット
4,重くて強い攻撃
5,アグレッシブ
6,テクニック
7,反則のない選手
(上から順に優先されてジャッジがラウンドごとのポイントを判断します。)
・ポイントが同じである、または1名までのジャッジの支持しか得られなかった場合はドローとなり引き分けとなる。
K-1ルールとは!?
(出典:K-1 WGP公式サイト)
日本の格闘技といえば一番に思い浮かぶのがK-1でしょうか?
ではこのK-1、他のキックボクシングと何が違うのでしょう。
そもそもK-1の”K”はキックボクシング・空手・格闘技等のKで始まるものの総称であると言われています。
ではどんなルールなのでしょうか?
・ルールは3分3ラウンドで行われる。(延長もあり)
・攻撃は拳でのパンチ、脛や足の裏でのキック、掴まない膝蹴りのみが有効とされる。(肘打ちは禁止)
・クリンチ等の組み付きは禁止!組んでの膝蹴り・パンチやキックはもちろん禁止です。
◉まだあまりキックボクシングの馴染みがなかった日本にブームになったK-1。組んでの攻撃を禁止したり、3分3ラウンドにすることで観る人にわかりやすく、KOを多く生み人気の格闘技となった。
キックボクシングルールとは!?
(出典:KNOCK OUT)
ではK-1とキックボクシングは何が違うのでしょう?
キックボクシングと言う名前はよく聞くと思いますが、なかなか解り辛いですよね。
・キックボクシングは拳、足、膝、肘の8箇所を用いて闘う。
・キックボクシングは3分3ラウンド、もしくは3分5ラウンドで行われます。
・上位のランキング保持者(ランカー)やチャンピンの試合、ベルトのかかったタイトルマッチだと5Rになることも多いようです。
・K-1とは違いは組んでの攻撃が認められていることが多いです。(主催者によっては禁止されていたり、1度だけ認められていることがあります。)
・ランカー以上になると肘打ちがありになることが多い。(なしの場合もある。)
◉キックボクシングは肘打ちがあり、皮膚が切れ、出血することがあります。今から50~60年前にタイでムエタイを見た日本人が日本に持ちが込んだのがキックボクシングだと言われています。
ムエタイルールとは!?
(出典:REBELS)
キックボクシングと切り離せないのがムエタイ。
タイの国技のムエタイは日本でも大変メジャーになりつつあります。
ではキックボクシグとは何が違うのでしょうか?
・ムエタイもキックボクシングと同じで拳、足、膝、肘の8箇所を用いて闘う。
・ムエタイはタイと日本でルールが違う!?
・日本では3分3ラウンドもあるがタイでは殆どが3分5ラウンド
・日本ではラウンド間のインターバルが1分であるのに対して、タイでは2分。
・タイではモンコン(頭につけている輪っかのお守り)をつけてワイクルー(師に感謝を捧げる踊り)を音楽に合わせて踊るのが試合前の儀式として必須になっている。
・パンチがやローキックが採点され辛く、高い蹴りや膝蹴り、肘打ち、組み付き等のポイントが高いです。
◉日本ではキックボクシングの大会にムエタイの選手が出場することも、その逆も珍しくありません。組みついて闘う首相撲がムエタイでは多いため、見た目には分かりくいかもしれませんね。
まとめ
K-1,キックボクシング,ムエタイ。
この3つはルールは若干違いますが、立ち技の打撃のみというところは一緒です。非常に近いものと考えて良いと思います。
なので、この3つの選手たちは若干のルールの垣根を超えて闘うことが多々あります。
他にも立ち関節と立ち投げが認めれるシュートボクシングもありますが、こちらの選手もキックボクシングのルールで戦ったり、逆にキックボクシング選手がシュートボクシングでたりもされます。
総合格闘技との違いは
総合格闘技は名前の通り、トータルファイトです。
投げても良いですし、関節技を決めても良いです。
寝ている状態で、関節をしても打撃をすることもOKです。
ダウンはなく基本的にKOか、判定による決着になります。
まれにキックボクシングの選手と総合格闘家が闘うことがありますが、やはり自身のルールで闘う方が圧倒的にルールなので勝敗はほぼそのルールになります。
まれにMixルールと言って、1ラウンドでキックボクシングルール。2ラウンドで総合格闘技ルール等で闘う変則の場合もあります。
動画にもしてみました
動画でも解説させていただいたのでよかったら見てくださいね!
あとがき
キックボクシングの大会には色々な格闘技の選手が出場しています。
立ったままなら投げ技や関節技(締める、折るなど)を認めらるシュートボクシングの選手。
寝た状態で打撃や関節技を使う、総合格闘技の選手など色々な選手が出場しています。
自分の好きな選手を見つけられるといいですね♫
次回はオススメの選手を紹介できたらと思っています!
それではお付き合いありがとうございました。
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