ムエタイキュレーターの能見です!
キックボクシングで語る上で切っても切れないのが、キックボクシングのルーツとなったムエタイですね。
先日そのムエタイ界でまた一つの快挙が生まれました。
エイワスポーツ所属の吉成名高選手がムエタイの殿堂・ラジャダムナン王者のミニフライ級のチャンピオンになりました。
これを聞いてピンとくる方はなかなかのムエタイ通だと思います。
これがとんでもないことなんです。
今日はその快挙について書いてみようと思います!
ムエタイの2大殿堂!ラジャダムナンスタジアム・ルンピニースタジアム
タイのムエタイのスタジアムは日本のホールの様に沢山あります。
その中でもメッカと言われる(日本の後楽園ホールの様なイメージ)スタジアムが2つあります。
1つはラジャダムナンスタジアム、そしてもう1つがルンピニースタジアムなのです。
この二つのスタジアムには各階級に強い選手からランキング付けがされており、この二つのスタジアムのランカーは世界王者の強さと等しいとまで言われています。
ですから日本人だけでなく、キックボクシングやムエタイで強さを求める人間はこの二つを目指すことが多いのです。
57,15kg以下でチャンピオンになった外国人はいない!神の階級
この2大殿堂スタジアムのラジャダムナンスタジアムとルンピニースタジアムで外国人選手がチャンピオンになるということはとても難しいことです。
ラジャダムナンスタジアムでチャンピオンになった日本人は吉成選手を含んで7人だけ。
(藤原敏男、小笠原仁、武田幸三、石井宏樹、T-98、梅野源治、吉成名高)
ちなみにルンピニースタジアムで王者になった日本人は存在しません。
今回の吉成選手のすごいところが、獲得したミニフライ級(47.61kg以下)のタイトルだったというところ。
上記の日本人でチャンピオンになっている選手たちは全てライト級(61,23kg以下)以上の選手だったということ。
タイという国は暖かい国なので、日本人より小柄な選手が多く、このミニフライからスーパーフェザー(58,97以下)が最激戦区と言われています。
この激戦区を『神の階級』と呼ぶのです。
そしてフェザー級(57,15kg以下)でチャンピオンになった選手はタイ人以外には存在しません。
ですから史上初の快挙なのです!
吉成名高選手は高校生!
さて、紹介が遅くなってしまいましたが吉成選手の紹介を。
吉成選手はエイワスポーツジムに所属する、なんと17歳の高校生です!
幼少の頃より空手やムエタイを始め、なんとアマチュアでは17冠王というとんでもないベルトの数を保有していました。
天才ムエタイ少年として沢山の注目を集めています。
そしてプロ転向後に、WMC世界ピン級王座、WBCムエタイ世界タイトル、IBFムエタイ世界ミニフライ級王座、と世界タイトルを獲得という華々しい活躍。
満を持してのラジャダムナンタイトルマッチだったわけですね。
通信制の学校に通いならが練習に専念している吉成選手。
私も少しお話をしたことがありますが、とても丁寧で爽やかなイケメンです。
今回の結果は熱く信念を貫いた結果ですね。とても素敵です!
あとがき
本当にこういった結果を知ると心が躍りますね。
今回は日本でのタイトルマッチだったのですが、タイでのタイトルマッチが本当に難しいと言われています。
是が非でも防衛してまた日本にベルトを持ち帰ってほしいですね。
その次はルンピニーのタイトルを目指すのでしょうか。
とても期待が高まります!
現在の日本の若手は本当に有望株が多くこれからは格闘技といえば、日本!というような時代もあと10年もすればくるのではないでしょうか?
本当に芸術と呼ばれるレベルの選手が増えていることがを凄く嬉しく思います。
少しでもそれを広めるお手伝いができれば私も嬉しい限りです。
次回は注目してほしい若手選手!を書いてみたいと思います。
是非彼らに注目してもっと彼らを皆様で輝かせてください。
いつもご愛読ありがとうございます!
(写真出展:BOM)
|
|
関連記事:東京のキックボクシングの試合会場をご紹介いたします!
関連記事:おすすめ格闘女子
関連記事:これからキックボクシングを始める人が知っておきたい選手!
最新記事 by Hiroaki Nomi (全て見る)
- ジムオープンしました!Personal Kick Studio Nへ是非お越しください! - 2023年2月19日
- キックボクシングは継続によって誰でも上達することができます! - 2022年8月5日
- キックからキックのコンビネーションを打つコツを紹介します! - 2022年8月3日
この記事へのコメントはありません。