このページの総論
この記事を読むとスパーリングのコツと注意点が理解できます。
まず構えとフォームを大切をしましょう!シャドーやミットの様なフォームで綺麗に打つことを意識する、打つだけでは無く戻りも意識することが大切です。攻撃だけじゃなくきちんとディフェンスを意識する様にしましょう。
自身で勝ち負けを判断できる能力も上達する分には必要ですよ。苦手なところにこそチャレンジして沢山の人と練習しよう!好き嫌いなくバランス良く練習しましょうね!常時笑顔で行えるくらい笑顔だと心にも余裕があって技のアイディアなども広がります。
まえがき
こんにちは。キックタイムズキュレーターの能見です。
いきなり寒くなってきたので、これからは室内競技のキックボクシングはいかがでしょうか?
天候に左右されずに動けるキックボクシングは最高の協議ですよ!
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そして今回は一番リクエストが多かったマススパーリングのコツを能見なりにまとめてみました。
本当に上達には沢山の意識しなければならないことが多いです。
まずはちょっとずつ。
1日1つとか1週間で1つ。なんなら1か月に1つずつでも改善しますので意識を持って練習に取り組んでくださいね。
石の上にも3年。この言葉はキックボクシングでも同じだと思います。
綺麗に上手にできるには本当に時間がかかります。
それでは皆様の気になる『スパーリングのコツ・注意点』をご紹介したいと思います!
そもそもマススパーリングとは何か?
スパーリングとはジムで行う試合形式の練習のことを言います。
この際、防具は必ずつけて強さを分けて行います。
スパーリングに種類があります。
・本気で倒す様に行うフルスパーリング(ガチスパー)
・50〜70%くらいで行うライトスパーリング
・そしてマススパーリングのマスとは重量を示す言葉で、体格差があっても痛くない、技術差があっても怪我をしない強さで行う、技術習得の為に行うスパーリングを指します。
参考までにマススパーリングの動画も入れておきますね。
まずはコツ・注意するべき点を紹介
スパーリングする時は次のことに気をつけて行いましょう!
1.しっかりと構えが崩れずにとれているか
2.シャドーやミットの様なフォームで打てているか
3.打つだけでは無く戻りも意識する
4.相手の攻撃をきちんとディフェンスする
5.熱くなりすぎずに第三者目線で見る
6.できないことはマスではなくて受け返しで練習する
7.苦手なことにも積極的にチャレンジする
8.沢山の人と練習しよう
9.笑顔で行えるくらい余裕を持とう
1.構えがダメなら何をしてもダメ!
一番大切なのはやはり構えです。
構えが理にかなっていなければ、攻撃も当たらないですし、相手の攻撃も綺麗にディフェンスすることもできません。
初心者のうちに一番ありがちなのは、攻撃を打った後に戻れていない、ディフェンスをしたらすぐにバランスを崩してしまう等です。
一番良くないのは何もないのにステップしただけで構えが崩れてしまうことですね。
足幅(前後・左右)、ガードの位置、顎の引き、脇の締め、体の向きなど。
特に足の横幅は致命的なチャンスを相手に与える原因になるのでとにかくステップでも攻撃でもガードでも、何かを行った後はスタンスが狭く無いかチェックする癖をつけましょう。
どんな時もいつも基本の構えを大切するの1番の上達のコツですよ!
逆に基本の構えがきちんとしている人は上達が早いです。
基本の構えができていれば、どんな攻撃も出せるバランスがありますし、どんな攻撃がきても対応できる重心になっているからです。全ては構えから。徹底していきましょう!
2.シャドーやミットの様なフォームがリンクしているか
良く初心者の方に見受けられるのが、シャドーやミット、サンドバック、マススパー等で同じミドルだったり、パンチだったりでそれぞれ別の打ち方をしてしまうという人。
もちろんマススパーリングでは強く打ってしまうのはマナー違反なので、強くは打たないのですが、かと言って完全な手打ちになってしまったり、キックで軸を返さないという様になってしまっては練習がリンクしていずに結果がついてこなくなってしまいます。
『シャドーの為のキック。ミットの為のキック。サンドバックの為のキック。マススパーの為のキック。』になっていませんか?
どの練習をする時も関係性を紐付けて練習をしなければ上達できませんよ!
実戦で使う為にシャドーでここを意識する。実戦で使う為にミットと同じ様なフォームでマスでも蹴る。実戦で使う為にサンドバックでも当てる箇所を意識する。
この様な考え方ができる様になると実際にスパーリングをしても上手にリンクして、上達も早くなるはずです。
いつも全てを関連づけて練習していきましょう!
シャドーボクシングで相手を意識しづらいという方が多いので、参考に向かい合いのシャドーボクシング動画を貼っておきますので、良かったらやってみてください。
3.打った後の戻りも意識する
最初のうちは強く打ちたい。速く蹴りたい。という意識にどうしても持っていかれがちですが、戻りを意識しましょう。
マススパーやスパーリング。試合をする人なら尚更余計にです。
1発打ってバランスを崩して戻れず、攻撃をまとめられてしまった。
綺麗に打ったけれど戻りが遅く、攻撃をクリーンヒットされてしまった。
等、実戦練習をしていたら1度くらいは経験があるのではないでしょうか。
100のダメージを与えるのに自分が150貰ってしまっては採算が合いません。
戻りが遅いということは相手にそれだけチャンスを与えるということ。
きちんとそこを抑えてシャドーもミットも、マスもできればまたきっと上達できますよ!
特にミット打ちで戻りを意識できないと実戦でも難しいでしょう。
いつもバランスよく綺麗に戻ることを意識してミットをしてみましょう。
4.相手の攻撃をきちんとディフェンスする
初心者のマススパーを見ていると『もらってもいいや』で打ちに行って戦っている人が多いと感じます。
マススパーなので当たってもいいやという気持ちで行うと、実際に強めのスパーリングで行なった時にはすぐ怪我してしまったり、倒れてしまいます。
パンチは寸止めか当たっても痛くないくらい。キックは触っても痛くない強さで行うマススパーリングですが、きちんとディフェンスができなければ私はその先は無いと思っています。
上達したい方はまず基本のディフェンスを覚えて1ラウンドで1発もクリーンヒットがない様にディフェンスするつもりで取り組んでみてください。
皆様も普段お仕事をしている方がほとんどだと思います。
倒したいより、自分を守ること。怪我なくいつも笑顔でいられる様にディフェンスを練習してくださいね。
実際の試合でもディフェンがうまい人の方が圧倒的に勝ちやすいです。
ディフェンスを知らない方の為にディフェンスの方法もアップしておきますので宜しければ参考にしてください。
再生リストから辿っていただければほぼ全ての技がディフェンスできる様になるはずです。
5.熱くなりすぎず第三者視点で見る
ここができているかできていないかで勝率がグンっと変わってきます。
本当に勝ちを目指している人はここを意識しましょう。
自分では勝っていたと思っていても、ジャッジが相手につけてつけて、えっ??
なんてことも格闘技では良くあります。
いつも頭を冷静にして、現時点で自分は勝っているのか?負けているのか?ドローなのか。
そういったことを判断できる様になると勝ちにグッと近づけます。
それができれば負けていてもどうして負けていたかが理解できれば改善できるので、戦っている自分をもう一人の自分が外から見ている様な感じで考えられれば良いですね!
難しければトレーナーさんにどうだったか確認したり、動画をとって実際にポイントをどこでとったのか、取られたのか。どこが改善できるのか確認していくということが大切ですよ。
判定が分からない方もいらっしゃると思うので、キックボクシングの判定のつけ方も紹介しておきますね。
6.できないことはマスではなく受け返しで練習する
これも凄く大切ですね!
初心者の方で対人練習はマスしかしない!
という様な方をお見かけしますが、そういう方に限って大体ガードが離れてしまったり、ブロックができなかった、ディフェンスそのものをしらなかったりします。
いきなりマススパーリングをしても上手にできるはずはないので、部分分解して、苦手なことから受け返しで練習しましょう。
受け返しとは約束の練習で、必ず1回攻撃で攻撃したり、この技をくるからこれを返しましょう。という様な約束練習のことです。
マススパーでパンチからのキックがどうしても足が上がらずディフェンスできない。等、悩みを持っている方はオススメです。
上記の例でいうと、必ずパンチを何発か打った後でキックを蹴るのでそれをディフェンするという約束を取り決め反復練習をすれば必ず次第にディフェンスできる様になります。
もちろんどんな練習にでも応用できるのでオススメです。
逆にプロレベルになると自分のことが見えてくるので、明確にここの部分を修正したい。強化したいと考える様になり、スパーリングよりもこちらを重点的に練習する選手も多いのです。
強くより、上手くなりたければ絶対的にオススメですよ。
7.苦手なことにも積極的にチャレンジしよう
どうしても人間は苦手なことを後回しにしがちです。
マススパーリングを普段していて、やられてしまう相手っていつも同じ様なタイプではありませんか?
苦手を克服せずに進んでいるといつまでたっても勝てないのが格闘技。
例えば首相撲が嫌いで、首相撲を避けていてもいざルールでOKな首相撲をやらないでとは相手には言えませんよね。
同じパターンでやられてしまわない様に自分が克服する為に積極的にチャレンジをしましょう。
個人的な意見ですが、正直に得意技がない選手より、苦手がない選手の方がよっぽど私は驚異です。
弱点がなければそれだけ攻略しにくい=負けにくい。
これは間違いない法則なので、自分自身に課題がある方は積極的に練習して克服してくださいね。
長所を伸ばして、短所をなくす。常勝へのセオリーです!
サウスポーが苦手な人も積極的に練習したいですね。
8.沢山の人と練習をしましょう!
毎回一緒な仲の良い仲間と練習しがちですが、沢山の方と練習をしましょう。
キックボクシングには色々なファイトスタイルがあってどうしても得意なファイトスタイルになりやすいです。
貴方の練習仲間が一人しかいないとして、その人がパンチが得意でキックが苦手だったとしたら、自然と貴方自体のキックのディフェンスの技術も上達しづらくなります。
複数の人と練習することによって沢山のファイトスタイルを経験することができ、経験があれば対処する方法を考えることができます。
沢山の相手との闘いを経験することでいざ、新しい方と練習をしても落ち着いて対応することができます。
また人間は骨格や練習によって得意技も違えば、タイミングも考え方もそれぞれ違います。
もしも試合をしたい人であれば、少しでも多くのサンプルを経験した方が、いざリングに上がった時に対応できるの能力に格段の違いがでます。
中々声はかけづらいかもしれませんが、その経験が貴方の力になると思って、練習に誘ったり、混ぜてもらえると良いのではないでしょうか。
参考にファイトスタイルもご紹介しておきますね!
9.笑顔で行えるくらいの余裕を持とう
歯をくいしばるくらいムキになって攻撃してくる人っていますよね・・・。
正直怖いですよね。
相手にもその怖さや緊張感が伝わり、結果怪我をする。なんてこともたまに起こり得るのが格闘技のキックボクシングです。
そもそもマススパーリングなので強く打つのはルール違反ですが、余裕がなくてはテクニックや技術も発揮することができません。
普段笑顔で行えるくらいの余裕を持つことが私は大事だと思っています。
マススパーなら2秒以上笑顔じゃなくなったらストップ!くらいでもいいと思っています。
笑顔を作れるくらいの余裕があれば次はあれをしようとか。前回ここでミスしたから気をつけようとか。相手は何を考えているかな等、上達する為に必要なことも考えられる様になります。
相手の方も、笑顔で優しく打ってくれば強くなることなんてほとんどありませんよね。
どうしても力んでしまう!という人からのコメントも多くいただいていたので、そんな方にオススメのレンチューンも紹介しておきますね!力めば痛くて怪我をするのでどうしても柔らかく行わざる得ない練習です(笑)
あとがき
いかがでしたか。
少しでも参考になれば嬉しいです!
やっぱり練習の花形・マススパーリングは楽しいですよね。
色々な方とのコミュニケーションツールとしても私はオススメです。
怪我なく上達して、笑顔で行えればそれ以上にいいことはないですよね!
マナーを守って沢山練習して、上達してくださいね。
コメントやリクエスト等もどしどしお待ちしております!
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