このページの総論
最強の地味強技、前蹴り。
足の突き飛ばしたり、親指を突き刺してダメージを効かせたり、相手の膝に蹴ってストッピングさせる、画面を蹴り上げる前蹴り。
様々な種類がある上に早い最短距離で飛んでくるのでディフェンスも難しい技です。
責めるにも守るにも使える、前蹴りを極めましょう!
先書き
こんにちは!ムエタイ帝国出身のKickTimesキュレーター能見です😊
やばいです。全然眠れないのにいつも眠たいです。
先日ミットを持っていたらそんな眠気も覚めることが起こりました。
生徒の女性の方に前蹴りを打たせたところ、1回目から蹴り位置が低く、あわや下腹部という感じだったのですが長年のキャリアと類稀なる動体視力でなんとか回避することができました。
その後もうちょっと上を狙ってくださいと告げて、もう一度前蹴りを受けようとした能見は。
ガクッと膝から崩れ落ちました。
今注意したばかりだから大丈夫だろうと油断してしました。
ということで、今回は前蹴りの種類やバリエーション、ディフェンスなど、前蹴りについて語っていきたいと思います!
前蹴りとは
前蹴りとは足の裏、母子球や親指の先に力を込めて相手を突き飛ばしたり、みぞおちなどやレバー(肝臓)に向かって指す様に打つ蹴りのことです。
構えたところから膝を折ったまま、胸の位置まで抱え上げて、骨盤の後屈を使って前に押し出して蹴ります。
しっかり抱え上げてから蹴らないと相手の下腹部に当たってしまうので気をつけましょう。近い位置で蹴る時も同様です。
↓膝蹴りと一緒にですが、前蹴りの蹴り方を解説しております。
基本的にほとんどの技を踏み込んで打つのですが、この前蹴りはディフェンスにも使いやすく、その場で相手の踏み込みに合わせて使うことでカウンターで相手の攻撃を止めることに優れています。
長さと速さに優れており、ムエタイでは足で打つ様なジャブの代わりにも使われることが多いです。
上達するとモーションも少なく、強力な技なので地味に強く、この前蹴りが上手な選手を攻略するのはなかなか難しいものです。
もちろん自身から蹴りに行っても大丈夫です。
ボディへのパンチと前蹴りを組みあせたり、前蹴りと膝蹴、ミドルでお腹へのダメージを蓄積させるもの勝利への近道です。
前蹴りのバリエーション
前蹴りにも色々なバリエーションがあります。
上記で書いた様に、自分から近寄って母子球や親指の先でお腹を蹴る前蹴り。
相手の踏み込みに合わせて蹴る前蹴りが一般的です。
親指の先で蹴る場合は威力が高いのですが、力をしっかり込めて蹴らないと怪我をしやすいので気をつけてください。
膝や肘に当たっても骨折などの恐れがあるので気をつけましょう。
その他にも、顔面を蹴る前蹴りや、相手の膝の上を蹴る前蹴りもあります。
顔面への前蹴りは柔軟性や瞬発力が高くないと蹴りにくく当てづらい技です。
使う人も少ないので、モーションなく速い速度で打てればディフェンスもしづらくしっかりとダメージを与えられます。
また膝上への前蹴りは、ストッピングで使います。お腹より自分寄りにあるのでリーチが長い相手でお腹を蹴ると同時にパンチをもらってしまう時や、更に手前で相手を止めたい時に有効です。
踏み込み方も、歩いて蹴るものや飛んで蹴るもの、後ろ足を寄せて蹴るなどの使い分けがあります。
前蹴りのディフェンス
前蹴りの最大のメリットは練習をすれば最短距離を少ないモーションで打てるということです。
逆に言えば受ける側からすればとてもディフェンスしづらい技ということになります。
きちんと前蹴りの対処を知らないと、それだけで完封されてしまうこともありますのでしっかりディフェンスを抑えておきましょう。
基本的に前蹴り前蹴りのディフェンスは相手から遠ざかってしまうバックステップを除いて2パターンになります。
1・捌く
相手のくるぶしの部分を相手背中を向ける様にして払います。
成功して綺麗に相手のバックを取れれば反撃のチャンスを作れます。
その場にいずに少しだけ相手の前蹴りを蹴っている足の方へサイドステップをすると、攻撃を手で捌けなかった時も直撃を免れることができ、更に相手の背面を取りやすいです。
2・透かし
相手の前蹴りを足の位置を変えずその場で腰とお尻を下げて空間を作って、回避します。
骨盤が柔らかい方は上手に行えるでしょう。
手で払わない分、顔のガードも下がらないので安全ですが、相手の背面を取ったりはできません。
ディフェンスは一長一短、その場の使い分けが大切です。
お勧め練習
上記にも書いた様に前蹴りはディフェンスでも良く使います。
咄嗟の時や疲れていても出せなければ意味がありません。
疲れても蹴り続ける前蹴りの連打と、ミットでタイミングをとる練習動画もアップしておきますのでよろしければ参考にしてください。
後書き
派手さはないので、前蹴りを疎かにしてしまう初心者の方は多いですが、これほど便利でなくてはならない技は他にはないのではないかと私は思っています。
コンビネーションの締めなどに使えば自分だけが攻撃できますし、パンチのあとなどに出せばまたディフェンスなどもされにくい技です。
沢山練習して身につけてくださいね!
いつも皆様を応援しております😊
関連記事など
YouTubeで一番優しいキックボクシングの基礎動画を配信しています!よろければチャンネル登録もお願いします!
関連記事:キックボクシングのパンチを相手に当てるテクニック!
関連記事:キックボクシング『マススパーが恐い人とマススパーで力む人の為のレンチューン』とは!?
関連記事:KO量産!?急所を的確に狙う場所は分かっていますか。
関連動画:新米トレーナーさん必見。人にバンテージを巻いてあげる方法!
関連動画:これからキックボクシングを始めたい方、始めたばかりの方へ向けた動画を作成しました!
関連動画:キックボクシングで大切のは『軸!』概念をわかりやすく説明します!
関連動画:キックボクシング!コンビネーションと言えばヨーロピアンコンビネーション。
最新記事 by Hiroaki Nomi (全て見る)
- ジムオープンしました!Personal Kick Studio Nへ是非お越しください! - 2023年2月19日
- キックボクシングは継続によって誰でも上達することができます! - 2022年8月5日
- キックからキックのコンビネーションを打つコツを紹介します! - 2022年8月3日
この記事へのコメントはありません。